年を取ると筋肉痛が出るのが遅くなるという話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
実は今、軽い筋肉痛を感じておりまして・・・
思い当たるフシといえば数日前に長時間散歩でダム湖の周りを歩いたりさびれた神社の階段を登ったりしたこと。コレがうわさのアレかって感じです。
そこで、年を取ると筋肉痛が遅れて出るとよく聞くけどなんで?という疑問。
そもそも筋肉痛とは
ふだん使わない筋肉を動かしたり同じ筋肉に負荷をかけ過ぎたりすると筋肉の繊維に小さな傷がつきます。この筋線維の修復の際に炎症が起こって痛みを感じると考えられています。
以前は疲労物質である乳酸が筋肉にたまることにより筋肉痛になると考えられていましたが、現在では乳酸はエネルギーとして再利用されるので疲労物質ではなく筋肉痛の原因ではないと考えらるようになっています。
筋肉痛には種類がある
- 即発性筋肉痛⇒運動直後や運動している最中から起こる痛み。
- 遅発性筋肉痛⇒運動後数時間~数日後に起こる痛み。通常筋肉痛というとこちらを指します。
筋肉痛と年齢の関係は?
年を取ると筋肉痛が遅れてやってくるのか?
実はこちらは加齢に伴う代謝低下によって筋肉の修復が多少遅れる可能性はあるものの因果関係は認められていないとのこと。
ふだん運動をしない人は毛細血管が発達していなくて筋線維の修復や痛み物質を取り除くのに時間がかかると考えられるのでそちらの影響が大きいようです。
年を取ると学生のころのように部活などで運動をする機会が少なくなり、ふだんの生活であまり筋肉が使われなくなってしまう。その結果たまに運動をすると筋肉痛が遅れて出るというのが本当のところのよう。
年は関係ない
筋肉痛が遅れて出るのは年を取ったのが原因ではなくてふだん運動をしていない・ふだん使わない筋肉を使うのが原因。年齢は関係ありません。
年を取るとこういう理由だから筋肉痛が遅れて出るんですよという明確な答えがあるのかと思っていました。そもそも筋肉痛の発生メカニズムも「おそらくこうじゃないか」という研究結果はあるけれどはっきりとはわかっていないそうです。
年を取ると筋肉痛が遅れて出る。
今までそういうものなんだと思って疑っていませんでした。
まことしやかにささやかれているこの常識(?)なんの根拠もなかったなんて・・・
たまには常識も疑ってみよう。