入店時の検温について思ったこと

最近お店に入るときに検温されることがあります。

おでこをピっとするアレです。

そして体温が37.5度を超えてる場合はご遠慮くださいと。

企業や学校でも検温を義務付けているところもあると思いますが、あの37.5度って何なのかなぁってふと疑問に思ってしまいました。(37度に設定しているところもあるみたいですね)

厚生労働省の感染症対策の目安からは37.5度という数字は削除されているようですが、どこに行っても37.5度が目につきます。

37.5度あったら発熱といえるだろうというのはわかります。

わかるのですが「どこをどう測定して37.5度なんだ?」という疑問が沸いたのです。

体温を計測する部位

体温を測る場所としては「ワキの下」「口中」「耳」「直腸」や非接触体温計だと「額」などいろいろあります。

測定する場所によって数値がかわるような気がしたので調べたら測定部位によって0.8~0.9度くらいの差があるそうです。

「直腸」が温度が高くて「わきの下」が低く、中間が「口中」「耳」らしいです。

まぁ、「直腸」はふだんの検温として現実的ではないので置いておくとして「ワキの下」と「口中」「耳」の差は0.2~0.5度くらいあるんですって。

「額」についてはわからなかったのですがオムロンの非接触体温計はおでこの皮膚の温度を測定して「口中」で測定した数値に換算しているそうです。なぜおでこで体温が測定できるのですか?

予測検温?実測検温?

電子体温計だと予測値と実測値の差も若干あります。

ウチにあった体温計だと予測値よりも実測値が0.1度低かったです。誤差の範囲だと思うのでまあいいか。

「ワキの下用」と「口中用」では予測検温の計算式が違うそうでそれぞれ専用のを使わなければイケナイそうです。わき専用の体温計は口中でも使えますか?

実測だったら問題ないみたいです。

きちんとした体温を測ろうとすると正しい方法で「ワキの下」で10分~「口中」で5分~くらいの時間が必要なのだそう。その間じっとしてるのはツライな・・・

予測検温だとメーカーによって計算式の精度とかも多少は差があるかも?

検温時間

体温は測る時間帯によっても変化します。

朝は低くて午後にかけて体温が上がり夕方くらいが一番体温が高くなります。そして就寝時にかけてまた下がっていきます。

1日の中で0.8度前後の変化があるそうです。

日本人の平均体温

日本人の平均体温はだいたい36.6~37.2度の間でおよそ70%の人はこの範囲におさまるとのことです。

平熱が37.2度だともうそれだけで検温の基準を37度にしている学校や企業だとダメってことになってしまいますね。

実際、もともと平熱が高めの人が困っているなんて記事も目にしたことがあります。

数字は目安あまりこだわらない

体温は計測する部位や時間帯で変化しますし、もともとの平熱も個人によってかなり差があります。

これだけバラツキがあるのに37.5度っていう数字だけはもう当たり前のようにあらゆるところに掲示されています。

検温すれば数字は出てくるのでなんらかの基準を設けるのは当然だとは思いますが・・・

だいたいあのおでこをピッとする非接触体温計の精度もどれほどのものかわかりませんし、どう考えてもおかしな数字が出てるのを見たこともあります。

なので37.5度にこだわってもあんまり意味ないのかなと思います。発熱の目安ではありますが。

あくまで目安として日々の体調変化に気を付けましょうってことですね。