先日『携帯「頭金」名称変更へ 総務省 実質上乗せ料金、苦情も』という記事をみてそういえば携帯業界(特に大手3社)はちょいちょい高いだの料金がわかりづらいだの叩かれているなと思い興味本位で各社のカタログをもらってきました。
現在のスマートフォン向けのおもなプラン・サービスについてかんたんにまとめてみます。
2020年7月時点でカタログ・ホームページから得られる情報となり、ユーザーログインが必要な情報は含みません。
楽天モバイル参入にともなって大手3社は昨年以降いろいろ改定が入っているので現在受付中のプランとします。旧プランについては新プランに変更しなければ継続できるものと思われます。
ドコモ
料金プラン
※表示は税抜きです。
dカードお支払割とは携帯料金の支払いをdカードに設定すると適用されます。
ギガホ・ギガホdカード払いじゃなくても2年定期契約でも同じ料金です。2年定期契約の解約金は1,000円。旧プランは9,500円に設定されていたのでマシになりましたね。
5Gギガホ・5Gギガライトは定期契約なし。解約金がないかわりにdカード払いを設定しなければ最安値での利用はできないようです。170円なのでそこまで大きな差ではないです。
カタログはぱっと見たときにdカードお支払割・2年定期契約が適用された金額のほうが目立つように表示されているのでまずはまったく割引がない元の金額を提示してほしいと個人的には思います。
5Gギガホ・ギガホのデータ通信量のキャンペーンはたくさん使いたいひとにはありがたいですね。キャンペーン終了時期は未定となっています。
ちなみに2019年9月30日以前と2019年10月1日以降のギガホ・ギガライトは別で現在のものはギガホ2・ギガライト2と区別されています。解約金の設定など違うので要注意ですね。
あまったデータ通信量の繰り越しは原則なし。速度制限後に追加した分は翌月まで繰り越し可で繰り越し分から使用。旧料金プランでは繰り越しできるものもあるようです。
通話オプション
基本の通話料は20円/30秒。同一ファミリー割引グループの国内通話料は無料です。
メッセージアプリでのやり取りがメインのひとは通話オプションなしパターンがおおいのでは?とくに中高生とか。うっかり長電話になった時があれですけど。
各種割引
このような料金プランと割引の組合わせで料金が決まります。グループに入っている回線数やデータ通信量によって割引金額が変わってくるのでややこしいですね。
ここがわかりにくいとかいわれる原因?
サポート
購入価格が10万円超えるようなのもあるので入っておいたほうがよさそうですね。
はじめてスマートフォンを持つ方には心強いですね。
スマートフォンの買い替えをおトクにする
故障・破損・改造などがあると回収してもらえないようなのでキレイに使いましょう。
ポイント
dポイント加盟店はどんどん拡大中。
当初加盟のコンビニはローソンのみでしたが現在はファミリーマートでも使えるようになったのでコンビニの利用頻度が高い方はにはおススメですね。
感想
その他にもいろいろドコモ独自のサービスなどもありますがかんたんにまとめてみました。
以外に思ったほど複雑だとは感じません。
カタログは安く見せようとしてかえってごちゃごちゃしてる感じはありますけれど。
ギガホ・ギガライト以前の家族でデータ通信量を分け合えるシェアパックのころはなんだよコレと思っていましたが、総務省のお達しや楽天モバイル対策の結果だいぶシンプルになったようですね。
ソフトバンク
料金プラン
※税抜き表示です。
通話オプション
通常の通話料金は20円/30秒です。
各種割引
スマホデビュープランはカタログやホームページで980円を押し出していますが、よくよく見るといろいろ条件があってわかりづらいです。
コマーシャルなどで「ギガを使わなかった月は勝手に割引!」「ギガ使った分だけ」と「ギガ」を強調していますが個人的にはこの表現があまり好きではありません。
家族割はかなり適用範囲が広くて今の多様な家族像に即していて良いのではないでしょうか。
サポート
ポイント
Tポイント提携店でなくてもPayPayが使えるお店は多いのでうれしいですね。
ただ、TポイントをPayPayにチャージしたりPayPayの残高をTポイントにしたりすることは現状できないようなのでそこは残念です。
感想
それほど複雑な料金体系ではないとは思いますがカタログ・ホームページともにいろいろな割引を適用させた金額を強調しており、注意深く見ていかないと値引き前の金額にたどりつけないようになっていました。
カタログもホームページもごちゃごちゃしていてわかりづらかったです。
au
料金プラン
※表示は税抜きです。
現在のプランは2019年10月からで2年契約Nの解約金は1,000円。
以前の2年契約は解約金9,500円です。
2019年6月1日より新auピタットプランの受付開始。2019年10月1日から現行のピタットプランになったようですね。楽天モバイル対策ですかね。
TELASAとは旧ビデオパス(動画配信サービス)のことです。
通話オプション
基本の通話料は20円/30秒。同一家族割内の国内通話無料。
現行の通話オプションは2020年6月2日から提供。その前は通話定額700円/月と通話定額ライト1,700円/月でした。値上げされてしまいましたね。
各種割引
プランによって割引金額が違ってちょっと複雑です。
家族割プラスとスマートバリュー、離れて暮らす50歳以上て微妙なところで区切ってますね。あんまり割引対象増やしたくはないけれど、家族で取り込みたいというのが見え隠れしませんか?
サポート
もしもの時のために入っておいたほうが安心です。
端末の状態によっては特典を受けられない場合あり。大事に使いましょう。
ポイント
auのポイントは2020年5月21日からauWALLETからPontaポイントにかわっていました。知らなかった・・・
ローソンやじゃらんで使えるようになって便利ですね。
感想
各種割引の金額や条件がちょっとわかりにくいと感じました。
動画配信サービス込みのプランがあってかなりエンタメ系に振っていますね。
個人的にはポイント制度がPontaにかわっていたのがいちばんの驚きでした。
3社まとめ
料金プラン
3社ともにたくさんデータ通信をするユーザー向けの定額大容量プランと通信した容量に応じて段階的に料金が変動するプランが主なプランとなっていました。
もっとわかりにくいのかなと思っていたのですが、大容量プランと変動制プランどちらかを選ぶだけなのでずいぶんとシンプルです。
大容量プランはauは動画配信サービスがセットになったプラン。ソフトバンクは対象の動画・SNSはデータ通信使い放題と違いを出しています。
ドコモは他社サービスとの連携はありませんがキャンペーンも合わせると速度制限なしで使えるデータ容量が多いです。また速度制限後の最大通信速度もau・ソフトバンクよりも速く設定されています。
変動制プランはau・ソフトバンクが3段階、ドコモが4段階に設定されていてドコモがいちばん親切設計。変動制プランはドコモのみが5Gプラン・4Gプランの金額が同じです。au・ソフトバンクは5Gのスタートキャンペーンで割引がありますが受付期間が2020年8月31日までとなっています。
au・ドコモが速度制限なしで使用できるのが7GBまでなのに対しソフトバンクは5GBまで上限金額は他2社よりも高くかなり割高な設定となっているのでソフトバンクでの変動制プランはおトク感があまりありません。
各種割引
家族でまとめるとおトクになると家族での取り込みをしていますが、「家族」と考える範囲が各社で違うのでちょっとおもしろいです。ここに関してはソフトバンクがいちばん進んでいるなと感じます。ドコモがいちばん保守的です。
自宅インターネットとのセット割引も各社あります。au・ソフトバンクはセットにできる回線はケーブルテレビ会社などいろいろあるみたいです。
ドコモはもともNTTのフレッツ光の回線を使用したドコモ光が主でしたが、ケーブルテレビのインターネット回線を使用するドコモ光も増えてきているようです。
利用料金の割引については各社6か月間とか1年間とか期間限定の割引を組み合わせておトクに見せている感があります。こういう部分をよく確認しないと後々急に料金が高くなった!と驚く原因になりそうですね。
サポート
こちらも詳細に多少の違いはあれどほぼ同じような内容です。
壊れた時に交換や修理代金のサポートがあるなどです。高額なスマートフォンを購入するのであれば入っておいたほうが無難です。
機種変更がおトクになるというものは対象端末が決まっていて高性能で高価格なものが対象のようです。いづれも機種変更時に返却すれば分割代金のいち部の支払いが不要になるというもので、携帯電話の状態によっては回収してもらえないとか20,000円ほどの支払いが必要になることもあるそうなのでできるだけキレイに使用することが重要。
古い携帯電話も持っておきたいというひとも結構いると思うのですがどうなんでしょう。
ポイント
以前は機種変更するとき以外に使い道のないような独自のポイントがついていましたが今は違います。
dポイント・Tポイント・Pontaといづれも提携店・サービスで使用できる使い勝手の良いポイントがたまるようになりました。
ポイントは上手くためれば1年で数万円もの違いになってくるのでうれしいですね。
メインでためているポイントに合わせて携帯電話会社を選ぶのもありです。
感想
興味本位で携帯大手3社の料金を見てみましたが、料金プラン自体はそれほど複雑だとは感じませんでした。自身の利用状況によって割引を当てはめていくのがちょっと難しいのかなと思います。
3社とも回線契約をせず携帯電話本体を購入することができるようになっていることも今回知りました。以前は回線契約と本体の購入が分離されておらず本体を購入すると利用代金の割引を受けられるというのがあり、それが契約料金は複雑と感じる要因になっていました。
今はそれが無くなってわかりやすくなりました。
携帯料金は一見複雑だけれど料金プランと割引をきちんとわけて見ていけばそれほど複雑ではないと思います。